2004/7/2　ローマＧＬ
岩水、1000ｍ通過は過去最速？
「オリンピックの決勝を想定して走りました」

1 7:59.65 Koech Paul Kipsiele KEN
2 8:15.25 Kiprotich Wesley KEN
3 8:17.62 Kirui Eliud Kibet KEN
4 8:19.01 Ezzine Ali MAR
5 8:21.94 Kiprono Justus Kipchirchir KEN
6 8:22.57 Langat John KEN
7 8:23.48 Maffei Giuseppe ITA
8 8:26.30 Buc Bo?tjan SLO
9 8:26.89 Iannelli Angelo ITA
10 8:27.46 Iwamizu Yoshitaka JPN
11 8:27.72 Hohl Stephan GER
12 8:45.09 Floriani Yuri ITA
13 8:52.97 Afringi Ali Abdallah ERI
DNFEzzine Hamid MAR
DNF Le Dauphin Vincent FRA
DNF Manyim Philip KEN
DNF Misoi Kipkirui KEN

　７分台で進むペースには残念ながら着くことができなかったが、岩水嘉孝（トヨタ自動車）が積極的なレース展開を試みた。
「1000ｍ通過は昨年の世界選手権決勝よりも速いかもしれません。今日はオリンピックの決勝を想定して走ったんです。そういうペースで行くと聞いていました。８分03秒57の記録を持つアリ・エジン（モロッコ・00シドニー五輪＆01世界選手権銅メダル）をマークすると決めて、1000ｍまでは着いたんです。いい冒険ができたと思います」
　1000ｍからはスロヴェニアのＢＵＣを追走する形となり、徐々に順位も落ちたが、最後の１周で１人を抜き、８分27秒46の10位でフィニッシュ。
「結果的にオーバーペースとなって、中盤に休んだ形になってしまいましたが、最後は少し持ち直せました。最低限のタイムでは走れたと思います」

　表からわかるように、日本新を出した昨年の世界選手権予選は、国内の大会に近いペースで進んだレースだった。1000ｍ通過は世界選手権決勝が今回と同じくらいで、2000ｍ通過は世界選手権決勝と昨年のローザンヌの方が少し速い。昨年の世界選手権決勝は８分19秒台をマークし、結果的にオーバーペースではなかったが、今回のローマはオーバーペースだったと岩水は言う。
「自分の調子、現時点での力を自覚することが大事だと思うんです。１万ｍでもそうですが、下位入賞を狙うなら後ろから１人で行っても追い上げられる力が必要。メダルを狙うなら今日みたいな冒険をしないといけませんが、下位入賞を狙うなら自分のレースをしないといけません」
　捕捉するなら、オリンピックではこの日よりも状態自体が良くなっているはず。今日くらいか、若干遅いくらいのペース（世界選手権の予選よりも少し速いくらい）が、オーバーペースにならないくらいに仕上げる必要はある。
　昨年のローザンヌは1000ｍこそ２分43秒より遅かったが、2000ｍは５分30秒と世界選手権決勝よりも速かった。最後1000ｍのペースダウンは今回よりも大きかった。今年のローザンヌは“現在の状態”を判断して、そのなかで考えられる最もいい記録を狙うのか、再度、オーバーペースを覚悟で冒険をするのか。
「日本新を出せるに越したことはありませんが、今はまだ、色々な流れがあります。今年はまだＡ標準（８分24秒60）を切っていないので、そのくらいは出しておきたいですけど」
　冒険をした場合でも、終盤を昨年以上に粘れれば、オリンピックへの計算ができる。

04ﾛｰﾏ		03wch予選		03wch決勝		03ﾙｯﾂｪﾙﾝ		03ﾛｰｻﾞﾝﾇ
02:43.	02:43.	02:47.5	02:47.5	02:43.9	02:43.9
05:33.	02:50.	05:40.7	02:53.2	05:32.3	02:48.4	05:35.		05:30.
08:27.46	02:54.5	08:18.93	02:38.23	08:19.29	02:46.99	08:23.53	02:48.5	08:28.05	02:58.1

寺田的陸上競技ＷＥＢトップ