秋のシーズン突入前の心得10箇条
※頭の硬い人(=硬度7以上)は読むべからず

1. ヨーロッパは1シーズンなのに、なんで日本の陸上競技は春と秋の2シーズンがあるのか、などとシリアスなことは考えない方がいい(もちろん考えるのは勝手だ)。
2. ヨーロッパには室内シーズンがあるけど、日本には室内シーズンがないからじゃないか、などと考えてしまうかもしれないが、やっぱり考えない方がいい。単にヨーロッパは、日本より寒いから春と秋にトラックの競技会ができないだけ、なのかもしれないからだ。逆に、マラソンが春と秋にできてしまったりする。
3. やっぱりなぜなんだろうと考えている人は、屋外で記録を出すチャンスが増えるからラッキー、と考えればいい。
4. 秋に好調な選手は、夏の強化練習&調整がうまくいった選手と考えていい。しかし、選手の肌の焼け具合とか張り具合で調子を言い当ててしまうような、超自然的な能力を発揮してはいけない。
5. 秋に好調な選手は国体で好成績を残す。だからといって“愛県精神”が強いと決めつけるのはよそう。実は県陸協の偉いさんと喧嘩しているかもしれないし、愛犬精神が強いだけかもしれない。
6. トラックの長距離種目で、同じチームの選手が複数活躍すると、駅伝で有望だという視点になってしまうのはもったいない。目の前で行われているレースの方がレベルが高いことの方が多いし、トラックレース自体を純粋に楽しもう。
7. マスコミも、なんでも駅伝・マラソンと結びつけた記事にするのはよそう。トラックレースに勝つことにも価値はある。
8. 小松隆志を見て“あきだなー”と思うファンは、なかなか通である。
9. なぜなら、高校新(当時)を出したのは85年10月の国体、日本歴代2位(当時)を出したのは94年10月のアジア大会で、ともに秋だから……ではなく、高知県の安芸(あき)高校の出身だからだ。
10. 安芸の宮島――が有名なように、安芸は現在の広島県である。つまり、安芸は広島だけではなく高知にもあるのであるが、高知県の人に言わせれば「安芸は広島にもある」となる。安芸出身の小松隆志が、安芸のアジア大会で銀メダルを取った。くどすぎると飽きられる……。