ATSUYAなメール
その14
2005年2月10日

郡市区対抗駅伝、兵庫の裾野の広さ

寺田辰朗さま
 
寒い日が続きますが、お元気でしょうか。
本日は先週6日に行われた兵庫県郡市区対抗駅伝競走大会
について簡単にご報告させていただきます。
男子は第59回、女子は第20回の大会になります。
登録メンバーを紹介した2月3日付紙面と、成績などを掲載した
2月7日付紙面、及び成績一覧表(ファクスのコピーなので見にくい
ですが…)は本日、郵送いたしましたのでご覧ください。
 
私は当日、別の仕事があったので現地に行けませんでしたが、
成績表を見るだけで半日は楽しめました。
 
男子の優勝は高砂市。1区熊本(日体大)、2区尾籠(明大)、
4区北村(日体大)、7区坂本(神奈川大)といった豪華ラインナップ
で、山陽特殊製鋼若手組らで構成する姫路市を47秒差で振り切り
ました。熊本、北村、坂本は、大リーガー長谷川滋利らを輩出した
名門・宝殿中の出身。資生堂の加納由理選手の母校でもあります。
 
毎年の見所は1区(10`)。実業団、大学生、高校生らが入り乱れて
ガチンコ勝負を展開します。西脇工業、報徳学園の2強の主力も出身地
に分かれて勝負しますから、かなり見ごたえがあります。
 
結果は、@竹沢健介(報徳)29分27秒A豊田崇(神奈川大)29分35秒
B熊本剛(日体大)29分38秒C大中健嗣(青学大)29分40秒
D永井大隆(西脇工)29分43秒E東野賢治(西脇工)29分48秒
F合田敏和(山特鋼)29分53秒G小林賢輔(中大)29分58秒
H渡辺和也(報徳)29分58秒I植松翼(山特鋼)30分28秒
 
というものでした。楽しそうではないですか?
 
私が今年、注目していたのは、大学生の里帰り出場が例年にもまして
多いことでした。高校卒業時に「郡市区には絶対、帰ってきます」と
言いながら、なかなか帰ってこない選手も多かったのですが、最近の
この傾向は喜ばしい限りです。一緒に走った中学生や高校生には
いい刺激になったと思うし、かつての恩師たちも喜んだことでしょう。
中でも、山下りのスペシャリストの野村俊輔選手(中大)は10年連続
出場となりました。中学3年間、高校3年間、大学4年間でやっと達成
できる「10年連続」。足へのダメージなんかもあり、1区で22位でしたが、
毎年、山を下って1カ月後に里帰りするその姿勢に頭が下がります。
実業団に進んでも頑張ってほしいです。
 
近年、男子の高校駅伝では苦戦が続く兵庫県ですが、この大会を見て
いると、裾野の広さを実感します。1区2位の豊田選手は宝塚高校出身
です。4位の大中選手は西脇工時代、都大路を走られなかった選手です。
ほとんど「地元産」で固めた山陽特殊製鋼もニューイヤーで奮闘しました。
都道府県対抗駅伝は男女とも2位。なんとぜいたくなことでしょう。
 
来年で「還暦」を迎える郡市区対抗駅伝を考案し、継続してきた先輩方には
本当に頭が下がる思いです。寺田さんも一度、取材にきてください。
きっと兵庫の底力を感じられると思いますよ。
 
それでは、また。
 
K新聞 O原A也


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