日本選手プロフィール<女子>
★高橋教子(資生堂)
1976年11月9日生まれ。163cm、45s。秋田県・横手城南高→日女体大出身。
日本選手権5000mで昨年5位、今年9位。記録的にも昨年は15分29秒87の自己新。先輩の弘山晴美同様、高校・大学と中距離でスピードを研いてきた。高校3年時にはインターハイ800 mで入賞、学生時代は1・2年時に中距離2種目で日本インカレに入賞している。資生堂入社後に距離を伸ばし始め、上述のように5000mまで走りきれるようになった。だが、5000mと並行して中距離にも積極的に出場している。一昨年の日本選手権1500mは6位入賞。全日本実業団対抗女子駅伝は3年連続1区(6.6km)で、一昨年区間4位、昨年区間6位。
★小鳥田貴子(デオデオ)
1977年4月2日生まれ。168cm、52s。広島県・熊野高出身。
日本選手権1万mで福士加代子(ワコール)に次いで2位。アジア大会1万m4位と、今季トラックで結果を残すことに成功した。昨年は4月の兵庫リレーカーニバルで渋井陽子(三井住友海上)を破って優勝し、世界選手権代表争いで優位に立ったが、6月の日本選手権で敗れ代表漏れ。そこで学んだことを、今季の躍進につなげた。これまでは横浜や北京など国際駅伝への出場はあったが、個人でプレッシャーの大きい国際大会は初めてだった。その経験を今回、どう生かすことができるか。
★真鍋裕子(四国電力)
1979年2月8日生まれ。158cm、41s。愛媛県・新居浜東高出身。
96年の甲府インターハイ3000m4位入賞、同年の世界ジュニア(シドニー)3000m12位。双子の妹・陽子とともに翌97年に四国電力入社。高校時代から裕子が競技面ではリード。3年目の99年に5000mの記録で陽子が15分30秒89と姉を抜いたが、01年に裕子が15分29秒47と、僅かながら抜き返した。1万mでも裕子32分07秒58、陽子32分12秒74と大差はない。今年の日本選手権1万mでも9位と12位で、姉が勝負でも勝っている。
★大越一恵(ダイハツ)
1981年3月2日生まれ。161cm、41s。香川県・明善高出身。
入社1年目の99年12月、20kmロードで1時間06分25秒のジュニア世界最高を出し、関係者を驚かせた。大阪国際女子マラソン出場を控えていたとはいえ、弘山晴美(資生堂)に競り勝ったのである。1万mの年次ベストを見ると99年32分25秒0、2000年31分58秒95、01年32分24秒62と大きな落ち込みはないが、一時は体調を崩してチームを離れた時期もあったという。今年になって3月の世界クロスカントリー選手権代表になるなど復調。トラックでも5000mで15分22秒33、1万mで31分46秒31と自己記録を大幅に更新した。
★福士加代子(ワコール)
1982年3月25日生まれ。161cm、45s。青森県・五所川原工高出身。
10月のアジア大会では5000mで日本新(14分55秒19)、1万mで日本人2人目の30分台(30分51秒18)を記録したが、ともに孫迎傑(中国)の爆走の前に銀メダルにとどまった。しかし、今季の福士は快走の連続。3000mで1回、5000mで3回日本記録を更新。5000mでは日本人初の14分台ランナーとなった。トラックでは昨年6月の日本選手権を最後に、日本選手間では負け無し。駅伝でも昨冬から負けていない。
高校時代は全国的には無名の選手。インターハイや国体で決勝に残るのが精一杯だった。それが入社1年目、2000年の日本ジュニア選手権3000mに優勝すると、日本選手権5000m3位。さらにはチリで行われた世界ジュニア選手権5000m4位と、1年間で急成長を遂げた。その年の国際千葉駅伝では5区で区間賞、前回は1区でマラソン世界最高記録保持者のヌデレバ(ケニア)に次いで区間2位の好走。
★奥永美香(九電工)
1982年10月27日生まれ。160cm、43s。大分県・鶴崎工高出身。
6月の日本選手権5000mで9位と、実業団2年目でシニアでも通用するレベルに成長。9月のスーパー陸上5000mでは15分36秒64の自己新で8位。福士加代子(ワコール)、小鳥田貴子(デオデオ)といったアジア大会代表だけでなく、デファー、ツルという今大会にも出場するエチオピア選手とのレースも経験した。1万mは33分03秒96がベストと長めの距離に対応できていないが、10月末の九州実業団女子駅伝では前半のエース区間、3区(10km)で区間賞(32分54秒)を獲得。
上記戦績からもわかるように、元々は1500m・3000mを得意とした選手。高校3年時の国体少年共通3000m2位、少年A1500m4位。入社1年目の日本選手権は1500mで6位になっている。
★橋本 歩(三井住友海上)
1983年6月17日生まれ。165cm、45s。和歌山県・日高高出身。
9月末の全日本実業団女子5000mで。1000m3分ペースで飛ばす福士加代子(ワコール)に実業団1年目の橋本歩が2000mまで食らいつき、関係者を驚かせた。それにとどまらず、後半も潰れず15分31秒80と自己記録を20秒以上も更新したことで、さらに評価は上昇。11月の東日本実業団女子駅伝では1区では、4km過ぎから果敢に飛び出して独走した。
高校時代は2年時の国体少年A1500mに優勝。インターハイは2・3年と800 mで連続2位。800 m高校歴代5位(2分05秒79)という中距離選手だったが、3000mでも9分17秒22と高校生トップレベルのタイムを記録。3年時には駅伝の10km区間や、界クロカンにも出場した。
国際千葉駅伝トップ
寺田的陸上競技WEB